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「花のレクイエム」 2階文庫コーナー

2006.05.13

秋の夜長に長編小説にどっぷりとはまり込んでゆくのも楽しいものですが、今回は辻邦生さんの短編小説「花のレクイエム」をおススメしてみます。

これは12の短編すべてが、それぞれ一年12か月、季節の花を一つ題材にした作品です。そして、そのひとつひとつに、銅版画家・山本容子さんの美しい作品が添えられています。時代や場所はさまざまに、その一つの花に対する思いはどれも深く、美しく響きます。小説、絵ともに心が澄んでゆく、そんな素敵な短編集です。この秋に、手軽に、贅沢に一度で読書と芸術を味わってみてはいかがでしょうか。(P)

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