「トウ小平」エズラ・F・ヴォーゲル著 講談社現代新書 2015.11
2016.02.02
一般的には中華人民共和国のことを、「中国四千年の歴史」という言葉がよく使われますが、四千年の中でも1900年から現在に至る約100年間は激変の時代といえるでしょう。
その100年の中でも中華人民共和国成立からの約60年は、中国史に残る期間であり、その中心に存在したのが、まさに「トウ小平」でした。トウ小平が行った「改革開放」政策や「天安門事件」の対応などの出来事を、社会学者のエズラ・F・ヴォーゲルに橋爪大三郎教授が、インタヴューをして諸問題を的確に解説するという本です。インタヴュー形式なので読みやすく書かれているので、皆さんも一読して、現在中華人民共和国が抱えている「人権問題」「環境問題」「領土問題」「経済問題」等の理解に触れてみては如何ですか? (T)
※「トウ小平」の「トウ」は「登」+「おおざと偏」