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「ぶち猫コヤバシ、とら猫タネダの禅をさがして」 (188.8 S/BrHe 2階閲覧室)

2007.01.27

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「禅」なんて単語のつく本を手に取るとは、自分でも思ってもみませんでした。
でもタイトルにあるように、何とメインは「コヤバシ」と「タネダ」というネコ。

「禅は、花のなかにも陽射しを浴びるひとくきの雑草のなかにも見出されるのだからひょっとしたらネコのなかにも」とは本文より。禅寺で修練を重ね僧侶となったぶち猫コヤバシは、見習い小僧猫タネダを伴って精神修行の旅へ。道中、旅先、コヤバシはタネダに教えを諭します。それは「禅」として頭に浮かぶムツカシサやカタクルシサのようなものはなく、読みすすむことができます。「すべての信仰は結局のところほほえみとよろこびの大切さを説いている。(中略)幸せそうな顔を見せるようにしよう。それは隣人に向ける贈り物」という文章は心に残ったものの一つです。言葉は難しくないけれど実践は・・・。

そして、この本のもう一つの魅力は挿絵です。シンプルな線で描かれた絵が想像をひろげます。
絵本としても楽しめるのでは?(P)

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