「絵本マボロシの鳥」 藤城清治影絵 ; 太田光原作・文 講談社 2011.5 726.5/ OHi (1階絵本コーナー)
2012.07.11
どちらかというと、大人向けの絵本です。元になったのは、2010年に新潮社から出版された「マボロシの鳥」という短編集で、これを著者の爆笑問題の太田光氏自身が大ファンである影絵作家の藤城清治氏におくったことからこの絵本が誕生したとあとがきに書かれています。御年87歳でありながら、原画40枚もの大作の絵本で、こちらは講談社から出版されています。
原作をやや短縮しているとはいえ、絵本にしては文章の量が結構あり、挿絵の影絵も、細部まで見応えがあります。なので、じっくりと時間をかけて読む絵本です。お父さんお母さん世代が子どもの頃に親しんだカエルのキャラクターの「ケロヨン」がちょこっと登場しているので、探してみてください。
藤城清治氏の影絵については「藤城清治影絵の世界 :シルエット・アート作品とその技法」という本がありますので、こちらを見ていただくとよくわかります。 (C)