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「100回泣くこと」 中村航[著] 小学館, 2005.11

2014.01.23

この小説のタイトル「100回泣くこと」の意味は、どういうことなのだろう?

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著者はこの話を書き始めた時にパソコンのファイル名として最初につけた仮タイトルそのままで、彼女が亡くなる前の100日と亡くした後の100日を描こうと思ってつけたものと言っている。
主人公は結婚を約束した彼女に「練習が必要だと思うの」と言われ、1年くらい結婚したつもりになって結婚の練習という名の同棲生活を開始した。幸せを噛みしめ来年もこの幸せは続くと思っていた二人だったが、彼女が卵巣がんにかかり、リンパ節への転移もありがんを全て取りきることが出来ず抗がん剤の投与を余儀なくされる。結局抗がん剤も効かなくり…。    負けずに必死に病魔と闘う彼女の姿や彼女を支える彼の思いのむなしさや、彼女への思いの深さに感動しボロボロと泣きました。「100回泣くこと」の意味を考えながら、読んでみてほしい1冊です。(T)

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