『音楽家ならだれでも知っておきたい「呼吸」のこと :豊かに響き合う歌声のために』 バーバラ・コナブル著 誠信書房 2004.7
2015.07.20
小学校や中学校で合唱を経験した方は練習の時に先生から「背筋をピンと伸ばして!顔をあげて!大きな口あけて!」なんて言われませんでしたか?残念ながらこれは不正解。これでは思うような声は出ず、長時間歌うと声が潰れてしまい大変です。どうして駄目なのか。それは歌うときに必要な身体のしくみや、呼吸の構造と動きが理解できていないからなのです。歌うときの呼吸法で「腹式呼吸」がありますが、これは吸った空気がお腹に入って大きく膨らんでいるのではありません。肺に空気が入ると横隔膜が押し下げられ、それが内臓を押すためにお腹が膨らんでいるのです。
では、この横隔膜ってどこかわかりますか?答えはP26をご覧ください。この本は歌いながら気持ちよく呼吸するための方法を、イラストを使いわかりやすく解説しています。歌う方のために書かれていますが、身体の構造がわかるので、この知識を他に役立てることもできるのではと思います。自分の身体について、知ってみませんか?(R)