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「鼠、闇に跳ぶ」 赤川次郎著 角川書店 2012.6

2015.11.30

赤川次郎の大ファンで、特に三毛猫ホームズシリーズの本が好きで読んでいました。久しぶりに、まだ読んでいない本がないかなと図書館の文庫の棚を見ていたら時代物が目につき、赤川次郎には珍しいな、と思い手にとりました。調べてみるとやはり、赤川次郎の初の時代小説ということでした。

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主人公は通称「甘酒屋の次郎吉」と言う遊び人で、夜中になれば屋根瓦を身軽に渡る「鼠」と呼ばれる盗人という裏の顔を持っています。また、次郎吉には小袖という小太力の達人でもある妹がいます。
第2巻の「鼠、闇に跳ぶ」では、兄の次郎吉こと「鼠」が夜中に事件に巻き込まれ、またひょんなことから犯人探しに協力を頼まれて、しっかり者の妹の小袖も一緒に活躍します。
次郎吉がある事件で助けを依頼された依頼者に恋をする少し切ない話もあり、全体にハラハラドキドキする内容となっています。三毛猫ホームズの主人公も刑事の兄と事件に協力する妹の話でよく似ていますが、このシリーズも同様に面白いです。この「鼠」シリーズは、既に8冊が刊行されていて、図書館には7巻までが入っています。
赤川次郎らしい内容で、非常に読みやすく一冊を数時間で読めます。通勤・通学時間に、読書の秋におすすめです。  (C)

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