「絵に隠された記憶」 一色さゆり[著], 宝島社, 2019.5発行
2020.09.26
著者が京都府出身で「このミステリーがすごい」大賞を受賞されたのもあり、また本の表紙やタイトルに惹かれ興味を持ち手に取って読んでみました。
絵を描いたり造形をしたりしてその作品から心の問題を解きカウンセリングする熊沢アート診療所。カウンセラーを目指す院生・日向聡子(主人公)はインターンシップとしてやってきました。
絵画療法の第一人者熊沢が、様々な悩みをもつ人々の過去や本心を彼らが描いた絵から見抜いていく。そして聡子はある患者に対する熊沢の助言をきっかけに自分の少女時代の記憶に疑念を持ち始める…。
まさに絵画ミステリーであり、今まで読んだミステリー小説の中で一番面白い小説だったのでオススメです。一度読んで見てください。(sun) (2F文庫コーナー)