スタッフおすすめの本

「いつか別れる。でもそれは今日ではない」 F[著] KADOKAWA, 2017.4刊

2021.06.14

この本を手に取ったきっかけは、私が信頼しているSNSアカウントの女性が、このF氏の文章を絶賛されていたからです。彼女が綴る文章が大好きなこともあり(メインはコスメアカウントなのですが、本や某韓国アイドルなど多彩に語っておられます)、そのお薦めなら確かだろう、と。

タイトルからすでに反応してしまいませんか?パケ買いならぬタイトル買い。このように心をくすぐる文章が、この本にはあちこちに溢れています。みなさんくらいの年齢なら、相当に心を撃ち抜かれるのではないでしょうか。かつて大学生だった私も、なんでこんなにわかるの?と読みながら不思議で仕方ありませんでした。きっかけをくれた彼女の文章もそうなのですか、物事の本質を的確に表現していて、決して自分では言葉にできない、けれど確かにあるものを「こうだよね」とやさしく教えてくれているようです。だから響くのでしょう。

一編が長くても5ページくらいで気軽に手を出せるのも魅力です。気になったところだけ読むのもあり。パッと開いたところを読んでみて、その日のアドバイスとして受け取ってみるのもいいかもしれません。(P)

(3階閲覧室)