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『だから、僕は学校へ行く!』 乙武洋匡著 講談社文庫 2010.9

2013.07.18

著者は東京都の小学校で3年間の任期付き教師になった。朝日新聞のコラムでこの記事を読み「なぜ、教師に?」と思ったが、この本で、その答えを得た。著者は『五体不満足』でついたイメージをリセットするため、スポーツライターをしていたが、社会のため、子供達のために

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教育への転身を決め、教育現場を見たいと、「新宿区子どもの生き方パートナー」になり、小中学校や教育施設に行く。また、教育界に参加するために教員免許取得を目指すが、当初、教師になるためではなかった。しかし、徐々に教師になりたいという思いが芽生え始めていることに気づき、著者は子供達に「それぞれ、違っていていいんだよ」というメッセージを伝えるために教壇に立つことを決める。著者が見てまわった教育現場の情報や著者の意見(それぞれの学校の工夫、地域連携、学校での子どもたちの様子、学力、不登校、体罰・・・)を読み、教育について改めて考えさせられた。また、教育実習の現場を見に来た著者の恩師の「教育はね・・・最後は人柄、人間性だから」という言葉は教育の問題を解決してくれそうなキーワードひとつとして心に響いた。 (N)

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