今朝はラーニングルームが賑やかでした。
こども教育学科の授業を行われていたのですが、
授業のテーマは「感性を養う教育」というものでした。
学外の幼児教育の現場で働く先生方を対象に、
あるアンケートを取られたそうなのですが、
大学での教育課程の中で、
「感性」を養う教育ができるように
指導を行って欲しいという声が多くあったそうです。
幼児教育分野を学んだことがない私には、
「感性を養う教育」といったものが想像つきません。
皆さんは今回、谷川俊太郎さんの絵本を使い、
作中に出てくる擬音に纏わる表現から、
感受性について考えていました。
小学生の時、教科書で読んだ、
草野心平さんの「雪」という詩の
「しんしん しんしん ゆき ふりつもる」
という一節を思い出しました。
実際には、雪がふる時にそんな音はしませんが、
静かに雪がふる様子や、
肌で感じた空気がどんなものだったかを思い出すと、
不思議と、「しんしん」という言葉は、
その情景にぴったりと当てはまるなと、
幼いながら感じた記憶があります。
その後、楽器などを使い、
聞こえてくる音がどのように聞こえるか、
また、触ったものに対して、どのように感じたかなど、
グループになり話し合っているようでした。
鳴らしたベルの音ひとつでも、
「りんりん」と表現する人もいれば、
「ちりんちりん」と表現する人もいます。
人によって感じ方や伝え方が違うのが面白いです。
感性を養うということに対して、
決まった答えはないと思いますが、
教育者側が、できるだけ沢山の経験をさせてあげることや、
素晴らしいと思ったことに触れさせてあげることが、
大切だと感じている様子でした。
✍staff:h