看護研修(インドネシア)の体験談
2023年度夏季出発
研修内容
期間 2023年9月13日(水)〜9月20日(水)までの8日間
費用 約24万円(個人的な支出を除く)
参加者 14名(看護学科13名、健康栄養学科1名)
宿泊 ホームステイ・ホテル泊
内容
①海外協定校 アイシャ・ジョグジャカルタ大学の学生と英語で交流
②インドネシアの看護、イスラム文化などの講義
③インドネシアの医療施設見学(助産院、保健所他)
④伝統文化体験(バティック、料理など)
⑤世界遺産 プランパナン寺院群散策
参加した動機や目的は?
・海外に行ってみたかったから。
・インドネシアの看護について学ぶため。
・日本以外の医療を知るため。
・説明会の内容を聞いて、海外の医療施設に興味を持ったから。
・東南アジアやイスラム文化などの異文化体験ができる点について魅力を感じたから。
良かった点は?
・日本で暮らしているだけでは分からない現地の人の性格や、現地の公衆衛生や医療について直に触れながら学ぶことができ、貴重な経験を積むことができた。また、海外の人との交流を経て、英語でコミュニケーションを取ることの難しさと楽しさを感じることができ、英語に対する学習意欲が上がった。
・インドネシアの学生さんたちがずっと一緒に行動してくれていたため、積極的にコミュニケーションをとることができ、私と同じくらいの学生たちの実際の声を聞くことができたところがとても満足している。お互いの文化の違いを話し合ったり、イスラム教の習慣、普段の過ごし方など全く異なっていたからこそ、とても興味深かった。改めて、自分の知らないことを知ることは面白いと感じた。
・他学科の友達ができた。日本とインドネシアの栄養学の違いを学べた。文化体験が楽しかった。料理も美味しかった。
・大学や病院を訪れるたびに現地の方からあたたかい言葉で迎えていただき、イスラムの客人へのおもてなしの文化について触れることができた。インドネシアの多文化に対してとても寛容で、どのような人種や国籍の人に対してもウエルカムな雰囲気で接してきた歴史が、国の文化として根付いているということをしっかりと理解することができた。
プログラムの授業や視察はどうでしたか?
・先生方やバディ、ホストファミリーが本当に全員良い人で、私たちを心から歓迎してくれていることがよく分かった。大学やホテルも綺麗だった。助産院や病院、プスケスマスなどの見学先は日本とはかけ離れた環境で、また宗教の影響を多く受けていることもあり、現代のインドネシアの医療における課題を学べた。
・プログラムの授業では、インドネシアの歴史や文化、ユニサ大学での看護の学びについて知ることができた。大学内の様子からは現地の看護師の教育制度について知ることができた。助産院や総合病院、保健センターへの見学では、実際に現地の方々が利用されている様子を視察し、インドネシアの医療や健康教育の特色を肌で感じ、学ぶことができた。
文化体験・観光はどうでしたか?
・日本と異なる文化だけでなく、似た文化もありとても興味深かった。また、宗教の影響がかなり大きく反映されていたため、日常生活で初めて見る光景がとても多く、新しい世界を知ることが出来た。
・サイクリングが一番印象に残っている。インドネシアの街並みや景色を楽しむことができた。
・テンペイを包む作業、揚げる作業や、民族衣装を着させていただいたりと、なかなか体験できないことができてとても良かった。
・タマンサリを初めて着たり、バティックを買ったり、楽器体験など楽しかった。
・インドネシアのイスラム文化やジョグジャカルタの歴史豊かな建造物、街並みなどの異国文化を味わうことができました。インドネシアの豊かな風土から様々な食を楽しむことができた。
ホテル/ホームステイはどうでしたか?
・ホテルはとても快適で、食事も日本人でも食べやすい味付けになっていて最高だった。ホームステイでは、住居環境が自分の自宅や日本の家とは全く異なるものであったが、ホームステイをしないと分からないことだらけだったので、とても良かった。寝室が暑すぎたり虫だらけで痒くなったりしてしまったけれど、とても価値のあるものだったと思う。
・ホームステイ先が、理学療法士の方のお家で診察の流れやケアの方法を見学させてもらった。
・ホームステイでは、現地の海や伝統的な市場を訪れたり、家庭料理を作っていただいたりホストシスターと積極的に交流をとることができた。
この研修に参加して、語学力/専門知識等の伸びを感じましたか?
・相手の伝えていることが分からなくても、聞いているという姿勢を伝えるためにリアクションを返すことの重要性を感じ、積極的に相手の会話に反応するようになった。また、分からないことは分からないと素直に伝え、自分も意味を調べたり、相手に別の言い方をしてもらうように互いに協力する姿勢を取るようになった。
・簡単なインドネシア語を学生に教えてもらったため、「いただきます」「おいしい」「おはよう」「こんにちは」「かわいい」「たのしい」「どういたしまして」「数の数え方」などを使えるようになった。
・インドネシアではお互い英語が外国語であることから流暢な英語である必要はなく、とりあえず単語から声を出してコミュニケーションをとっていくことの大切さを感じた。どのような場面でも積極的に言葉をかけるチャレンジ精神が身についた。
この研修により自分がどう変わりましたか?今後どう活かしていきますか?
・困ったことがたくさんあって初日は自分の中で抱えこんでいたが、分からないことはしっかり相手に伝えることや、助け合う大切さを学ぶ事ができた。
・日本は衛生的、医療的に恵まれている地域であり、大きな病気をせずに過ごせるのは当たり前ではないことを知った。インドネシアの公衆衛生などは想像以上に課題があり、そういった国をサポートするためのボランティアにも興味が出て、英語を勉強して、自分も参加したいと感じた。
・世界は広く、看護と同じように文化にも歴史的背景や理由が存在することを改めて学んだ。また、何でも挑戦することの楽しさを再度知ることができたので、今後も何でも挑戦していきたい。
・この研修で、自分自身で「看護」という言葉の意味を振り返り、考え直すきっかけとなった。現地ではこれまでの学科の授業で身につけた知識と照らし合わせて学び直す機会が多くあり、政府の社会福祉の制度や健康教育について看護者の立場から新たに知識の理解を深めていきたい部分が多くあった。今後の学科の授業では現地での学びから日本の看護の現場について、より国際的な視点を持って学んでいけるように心がけていきたいと思う。
アドバイス
1) 語学/専門知識等の勉強について
・英語と、参加する現地の言語(簡単な挨拶やお礼など)を事前に学んでおくべきだと感じた。
・事前に行く国について、ある程度調べたり、英語の勉強をしてから行くとより楽しく参加できると思う。また、「せっかく来たんだから」という精神で普段の自分とは異なる自分になったつもりで、積極的になんでも挑戦してみることが大切だと思う。現地の学生と友達になるなどの目標を立ててみてもいいと思う。
・事前にある程度英語を勉強していくことは大切。大学になってから、必修じゃない限り英語を取っていない方は高校の英語も忘れている可能性が高いため、できれば高校までの知識は入れておいた方がいい。最低中学英語は完璧に!ライティングができなくてもいいから、スピーキングだけはしておくべき。海外に行って自分の伝えたいことを話す、相手が話していることを理解する、どちらにしても英語が少しでもいいからできるようにならないと、仲良くなって一緒に研修を楽しんだりしにくいと思う。
・管理栄養士専攻の後輩が参加する場合、2回生は応用栄養学の内容がほとんどだったので、授業に積極的に参加して知識をつけておく。1回生からしたら内容はわからないが、今後学んでいく内容なので予習程度で勉強できる。
2) 習慣の違い・マナーなど気をつけるべき点について
・挨拶をする。
・お礼を言う。
・宗教をしっかり知ってから行く。
・インドネシアの方たちは朝の4時にはお祈りをしなくてはならないため、朝がとても早いということを知った。そのため、毎日朝が早いプログラムで最初は少ししんどかったけれど、慣れると早起きをすることがすごく気持ちよくなった。
・日本人同士で固まってしまうと、現地の学生さんにも話しかけにくい印象を与えてしまっていたので、積極的に自分から話しかけにいくことが仲良くなれる秘訣だと思う。また、海外は日本とは異なるため、初めての場所で何かするときには時間に余裕を持って基本は5分前行動をした方がいいと思う。
・トイレやお風呂に関しては、習慣の違いを大きく感じたので事前に調べておくことが大切だと思った。
・マナーの面では、イスラム教の方がほとんどなので、事前にイスラム教の戒律やインドネシアのマナーについて調べておくべきだと思う。
3) 食生活について
・自分の身体に合わないと感じた場合は無理せず食べない。
・現地の人が食べているものでも、衛生的に問題があると感じたものは食べない。
・屋台などは衛生環境があまり良くなさそうだったため、しっかりした店で買って食べる方が良いと感じた。また、インドネシアの方たちは辛くて甘いものがすごく好きで、多くの食べ物が辛く、飲み物はほとんどがたっぷりお砂糖が入っていてとても甘かった。そのため、辛いかどうかの確認と、飲み物はノンシュガーでお願いするようにしていた。
・食あたりしてしまう可能性もあるので、下痢止めなどはあったらいいと思う。
・辛いものが多かったり、口に合わないものも多かったので、少し日本食を持っていくと安心だと思う。
4) 服装について
・虫除け、体温調節のために薄い長袖を持っていく。
・イスラム教の文化で女性は肌を出さない服装のため、私たちも極力肌の露出を控えるべきだと思った。また、日差しがとても強いため、UVカットのパーカーやアームカバー、サングラスが必須だと感じた。
4) 服装について
・虫除け、体温調節のために薄い長袖を持っていく。
・イスラム教の文化で女性は肌を出さない服装のため、私たちも極力肌の露出を控えるべきだと思った。また、日差しがとても強いため、UVカットのパーカーやアームカバー、サングラスが必須だと感じた。
5)持っていったほうが良いもの
・虫除けスプレー、ムヒ、解熱剤・鎮痛薬、胃腸薬、エコバック、観光する用のミニバック
・モバイルWiFi、モバイル充電器、スマホ(翻訳機能があるアプリ)
・扇風機、シャンプーリンス等、日本食
・日焼け止め、サングラス、アームカバー、UVカットパーカー。お土産(向こうの方たちが最後に沢山くれるためその時に返せるように思っている倍以上の量で、個包装になっていて配れるようなお菓子などがあるといいと思った。)
・ホテルでの洗濯がコインランドリーではなく、ランドリーサービスだったため、折りたたみ式のバケツと持ち運び用の洗剤を持っていっていたことがとても便利だった。
・カバンはリュックなどの大きめのカバンだけでなく、斜めがけ出来るような少し小さめのカバンがあれば貴重品を管理できて良いと感じた。
6)その他
・simカードを買ったのですか、外で使う際7日間全く繋がらなくて結構困りました。買うときはどこの国で使えるかしっかり見ておくこと。
・現地の方はどの方も笑顔で接してくれるので、恥かしがらず積極的に笑顔で接するといいと思う。
ニーズに合わせた海外研修の詳細について
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