プログラム概要
本プログラムの目的は、理系が得意な女子中高生はもちろん、苦手な人も含めて、自分の進路の選択肢のひとつに理系を考えてもらうことを目的としています。このため、環境と防災をテーマとしたプログラミング教育と実験を通じて学んでいただきます。しかし、最初から、このような理系的な内容ではなく、最初は環境と防災に関する概論授業も準備しています。そこでは、今、地球環境がどうなっているのか、異常気象による被害はどれくらい拡大しているのかなど、社会学的視点から学びます。これらの基礎知識を習得した上で、プログラミング等の理系的学びへと拡大していくことができます。もちろん、概論授業だけ、プログラミング教育、または実験だけということも可能です。中学校・高等学校のニーズに合わせて対応します。
概論授業
ここでは、環境問題と防災についての基本的な学習をおこないます。
環境問題については、地球温暖化や砂漠化、有害物質汚染などの地球規模での環境問題について写真や映像を取り入れながら学びます。また、防災については、地震や異常気象についての現状を知り、その対策について考えます。これらの学びは社会や数学、理科、探究(総合)を混ぜ合わせた内容となっています。
プログラミング教育
プログラミング授業では、マルチエージェントシミュレータを用い、ソフトには、artisocを使用します。これにより、プログラム言語を詳しく学習したことのない生徒でも比較的容易にシミュレーションモデルを作成するこができます。なお、ここでのテーマについては、例えば、「避難シミュレーション」や「気候変動シミュレーション」など、地域の環境と防災とすることで、生徒はより生活に近いかたちでプログラミングの基礎を修得することができます。
実験的学び
夏休みや春休みなどの長期休暇を利用した「環境・防災サイエンスツアー」を実施します。ここでは、京都大学フィールド科学教育研究センター、関西電力など世界トップクラスの大学・企業と連携し、中高生の皆さんに、理系学習の最先端を体験的に学んでいただきます。日程等については、「NEWS」コーナーで告知します。
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