9月13日(金)、京都府立北稜高校で探究活動をすすめる生徒13名を対象に、「探究学習を単なる調べ学習にしないために」と題して、出張講義を実施しました。
科目「総合的な探究の時間」が高校教育課程で導入されて数年が経過しましたが、まだまだ課題の多い科目でもあります。北稜高校はすでに、探究的な学習の時間では多くの成果をあげておられ、年度末には高校全体で成果発表会を開催しています。
今回は、現在、探究活動を推進する生徒を対象に、「探究学習は何のためにするのか」「どうすれば自身の成長につながるのか」といった観点から授業を展開しました。また、この科目では、どのようにして結果を発表するのか、自分の意見を相手に伝えるのかといった「表現力」も極めて重要な要素となります。今回は、大学生が探究の延長線上で実施している「研究」の内容にも触れ、大学生の発表のスタイルにも言及し、探究活動が大学での研究活動にも連動するこを述べました。
最後に、「有意差検定」「テキストマイニング」といった統計手法につても触れ、得られたデータの処理の仕方で結論が異なるなどの、データ解析の重要性についても触れました。
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