2023年2月8日（水），兵庫県立川西緑台高校にて，高校1年生（女子115名，男子118名），教員約10名を対象に，「大学での学びについて」と題する出張講義を実施しました。この講義は，これまで「大学での学びについて考える」というテーマで授業を実施してきた同校における探究学習の総まとめ授業に該当します。

講義では，まず，日本の大学での学びは「人文科学」「社会科学」「自然科学」の3種類に分類され，それぞれの区分の中にさらに細かい領域があることを説明しました。続いて，京都大学理学部を事例に，4つの専攻（数学・物理・化学・生物）があること，その1つの専攻の中に約30の分野があることなどを述べました。

このように非常に縦割りの構成になっている大学の学問ですが，今日では学際領域，いわゆる，学問と学問の境界領域が重要で，環境問題や災害のような社会課題解決のためには，この学際的学びが重要であることを述べました。

さらに，探究学習ということもあり，高校までの探究と大学での研究での違いも説明し，大学では課題を発見し，その課題を解決するための方法論から考える場所であることを述べました。