NEWS

地球環境クライシス(京都府立工業高校での出張講義)

2022年7月7日(木),京都府立工業高校の環境デザイン学科1年生34名(女子22名,男子12名),教員2名を対象に「地球環境クライシス」と題して講義を行いました。

最初は,近年の温暖化に伴う台風の大型化,降水量の増加などについて,今年6月末~7月初めの記録的豪雨などを事例に,映像を交えながらそのメカニズムを紹介しました。さらに,温暖化による影響として,海水面の上昇(太平洋島嶼国の沈みかけている島の話を中心として)や,砂漠化(特に,中国や内モンゴル自治区)などについて教員のフィールドワーク等のデータをもとに紹介しました。

後半は,ウクライナ情勢と日本の電力の関係に触れ,日本のエネルギー自給率が低いため,国際情勢に左右されやすいこと,純国産エネルギーとして原発に期待が寄せられるが,安全性・安心面で再稼働には大きなハードルがあること,そして,再生可能エネルギーのポテンシャルが高い日本だが,ベースロード電源となるには技術的課題が多いことなどを述べ,全体を通じて,数値やグラフなどを取り入れることで理系分野にも親しんでもらえるような内容でした。

授業は,クリッカーを用いながら双方向型で展開しました。最後にクリッカーで,本講義の満足度を調査したところ,88%が「大変満足」,12%「満足」という結果となり,受講者すべての高校生の期待に答えることができました。

 

   

NEWS一覧へ戻る