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会長挨拶

牡丹はふかみぐさといはんこそ正しかるべけれ

ふかみぐさは、昭和22年に発足し、学園総裁であられました故大谷智子お裏方様より『ふかみぐさ』と命名されました。『ふかみぐさ』とは、東本願寺大谷家の家紋でもある牡丹の花の別名であり、気品あるその花の姿は「華やかで静かなるもの」としてたたえられており、平安時代から和歌にも多く詠まれています。

この度、ご縁がありふかみぐさ会長という大役を拝命することになりました。4万人弱という大きな組織の長として、うまく任務を全うできるのかという不安と、各支部会に出掛けることで卒業後会えなかった友人達と再会できるのではないかという期待が交錯しております。

さて、中国・武漢市に端を発したコロナという得体の知れないウイルスに翻弄され、3年以上が経過しました。人間というのは不思議なもので、社会の変化に順応する力や、変化のなかで考え、生き抜く力を持っています。コロナ禍で、失われたものだけではなく、得たものも多くありました。失われたものの一番は、「人とのふれあい」ではないでしょうか。
私たちの生活は大きく変化し、人とのふれあいが制約されました。その代わりに得たものといえば、やはり「リモート」の活用です。リモートでの会議、リモートでの商談・取引とずいぶん便利な世の中になり、巷では「オンライン飲み会」なるものが流行しました。また、「当たり前」の大切さを改めて学ぶ機会ともなったのではないでしょうか。
私自身は、「人とのふれあい」が自分自身の気持ちを豊かにし、心身の安定につながっているということを考えさせられた3年間となりました。コロナがパンデミックになる少し前に、短大時代のクラスメートと少人数でランチをする機会がありました。当時のニックネームで呼び合い、10代後半の若かりし頃にあっという間にタイムスリップ。
ただし会話の内容が「介護」、「孫」、「健康」の話……。

ふかみぐさでは、毎年秋に京都市内のホテルで「総会・懇親会」を開催しています。
この3年行えなかった「総会・懇親会」をコロナの5類移行を受けて再開する予定です。
会員の皆さまも、是非当時の同窓生と声をかけあい、この機会を利用して集まってみてはいかがでしょうか。
10代の頃に、あっという間にタイムスリップできますよ。
最後に、光華女子学園の今後ますますのご隆盛と、学園関係者の皆さま、
会員の皆さまのご多幸を祈念いたしまして、会長就任の挨拶とさせていただきます。

ふかみぐさ会長

中西 佳代子

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