TOP > 会長挨拶
能登半島地震から5カ月が経過し、少しずつ復興が進んでいるニュースを目にするようになりました。
被災された方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を心より念じ申し上げます。
さまざまな技術の発達とともに、AI、DX化が急激に進展した現代社会においても、自然災害の予知は不可能であると痛感しました。ただし、被災地で懸命にボランティア活動を行う人々の姿に日本人の「絆」を感じたのも事実です。
会員の皆さまは、地震直後何をお考えになったでしょうか。私は真っ先に40年前に本学で一緒に学んだ友人の顔が頭をよぎり、安否を心配いたしました。不思議なもので、年賀状だけでつながっていた別の友人から自宅に一本の電話が掛かってきたのです。彼女は、短大卒業後結婚し、石川県に住んでいるのですが、年賀状を頼りに電話をかけてみたとのことです。その電話がきっかけとなり、地震直後ずっと気になっていた石川県七尾市出身の友人の無事も確認することができ、離れていても心はずっとつながっているという「絆」を感じることができました。
京都にも外国人観光客が戻ってまいりました。世界中の人々がコロナ禍で制限された時間を取り戻すかのように行動しているのでしょう。私自身も、ポストコロナでは積極的に家族・友人・同僚とのふれあいの時間を大切にしています。「人とのふれあい」が自分自身の心を豊かにし、前向きに元気で過ごすための原動力になっていることを改めて感じています。
ふかみぐさでは、毎年秋に京都市内ホテルで「総会・懇親会」を実施しています。昨年は、短大時代の友人たちと参加し、10代にタイムスリップしながら充実した時間を過ごすことができました。今年は、上述の石川県の友人2名も参加予定であり、40年ぶりの再会に心躍る思いです。会員の皆さまも、ぜひ同窓生と声をかけあい、この機会を利用し集まってみてはいかがでしょうか。
結びに、光華女子学園の今後ますますのご隆盛と、学園関係者の皆さま、会員の皆さまのご多幸を念じまして、ご挨拶とさせていただきます。
ふかみぐさ会長
中西 佳代子