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第7回 ~ミクロの世界から筋肉を学ぼう~
2025年5月18日(日)、本学で「次世代科学者育成プログラム」の第7回講座が開催され、小学6年生から 中学3年生までの42名が参加しました。
今回のテーマは、「ミクロの世界から筋肉を学ぼう!」です。京都大学大学院 人間・環境学研究科の 江川達郎准教授のご指導のもと、3つの実験にチャレンジしました。
実験① 鶏肉の筋線維を観察しよう
まずは、サラダチキンをピンセットで細かくほぐし、メチルブルーという染色液を使って筋線維を染めて顕微鏡で観察しました。筋線維がどのように並んでいるかをじっくり見ることができました。
実験② 筋肉の細胞を比べてみよう
次に、「HE(ヘマトキシリン・エオシン)染色」という方法を使って、若いマウスと年老いたマウスの筋肉の細胞を観察しました。この染色では、細胞の「核」が青く、「細胞質」がピンクに染まるので、細胞の形の違いがよく分かりました。
実験③ ミトコンドリアを染めてみよう
最後は、「SDH(コハク酸脱水素酵素)染色」という方法で、筋肉の中にある「ミトコンドリア」(エネルギーを作る小さな器官)を青く染めて観察しました。筋線維には、ミトコンドリアが多いタイプと少ないタイプがあることを学びました。
実験は少し難しく、使う器具や薬品も多かったですが、大学院生のTA(ティーチング・アシスタント)の方々がサポートしてくれたおかげで、ペアで協力しながら楽しく取り組むことができました。先生に積極的に質問する受講生の姿も多く見られました。
アンケートでは、「筋肉にもいろいろな種類があることが分かった!」「筋肉は運動だけでなく、心の健康や病気の予防にも関係していると知って驚いた!」といった感想が寄せられました。今回の体験を通して、健康を保つためには、運動やバランスの良い食事が大切だということを学ぶ良い機会になりました。
【講座担当:岩中 伸壮 准教授(健康栄養学科)・江川 達郎 准教授(京都大学大学院)】





次回の開催予定
・日程:2025年6月15日(日)
・場所:京都光華女子大学
・テーマ:「AI・データサイエンス分野に関する実験・探求学習」 このプログラムでは、ChatGPT (生成AI)を活用し、旅行計画の立案に挑戦します。