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第9回 ~自然と社会の法則を探る!マルチエージェントシミュレーションの世界~

 2025年7月27日(日)、本学において、次世代科学者育成プログラムの第9回目が開催されました。今回は小学6年生から高校1年生までの38名が参加し、プログラミングの世界に挑戦しました。

 今回のテーマは、「自然と社会の法則を探る!マルチエージェントシミュレーションの世界」。まず、講師からシミュレーションの基本概念と、それが社会の様々な問題(交通渋滞、感染症の拡大、避難行動など)を分析するためにどう役立つかが説明されました。次に、プログラミングの基礎知識を教えていただき、さぁ、実際にプログラミング開始です!

 最初の演習では、鳥の群れの動きを再現する「ボイドモデル」に挑戦しました。コンピューター内に大空と鳥を作成し、鳥の行動ルールを設定することで、飛び方がどのように変化するかを観察しました。続いて、水槽の生態系を再現するシミュレーションに挑みました 。架空の水槽の中に植物プランクトンと動物プランクトンを作成して、最後にそれぞれのプランクトンに追加機能をプログラムしてシミュレーションを繰り返し、条件を調整しながら生態系のバランスを長く保つ方法を考えました。植物プランクトンが増えれば動物プランクトンが増え、その結果として動物プランクトンが増えすぎると植物プランクトンが減って動物プランクトンも減る、という現実の生態系のような増減サイクルがグラフに現れ、受講生たちは夢中で画面を見つめていました。

 受講生からは、「たった3つのルールで本物の鳥みたいな群れが作れて感動した!」「プランクトンの数を少し変えるだけで世界が絶滅したり繁栄したりして、まるで神様になった気分だった」といった感想が寄せられました。

 この日の為に何度も勉強会を重ねてくれたTA(ティーチング・アシスタント)の本学の学生と歯科衛生学科の辻野孝教授、看護学科の松山洸斗助教のサポートをいただきながら、初めてプログラミングに触れる受講生も、すでに経験のある受講生も、楽しみながら熱心に取り組む様子が見られました。

【講座担当:土居淳子教授・臼井義比古准教授(キャリア形成学科)】

次回は、チャレンジプログラム特別編

8月19日に受講生と保護者の皆様で、大阪・関西万博に行きます!

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